よく「本当の事だから」と言って、相手の事を何も考えずに何でも口に出してしまう人がいます。
私は本当の事なら何でも口に出して良いとは思いせん。人は理性ある生き物であるからこそ、どんな場合でも考えて行動する事を放棄してはいけないのだと思っています。
私は、会社員時代から「嘘」については以下のような持論を保持して来ました。
「ついて良い嘘とは、人の名誉や安全を守るためにつく嘘」
「つく事がやむを得ない嘘とは、自分の身を守るためにつく嘘」
「賢明でない嘘とは、日常の中で何気なく自然についてしまう嘘」
「愚かな嘘とは、私利私欲を満たすために悪意を持ってつく嘘」
私は人との信頼関係を維持して行く上で最も重要な事は、上記の事に注意した上で「相手に自分自身の思惑を正直に打ち明けてみせ、お互いの利害関係が成立する事を証明してみせる」事だと考えています。
ただ、ここで言う自分自身の「思惑」とは、決して自分自身の欲望の事ではなく「自分自身の信条」を意味します。
私は、人は自分の欲望を満たすためではなく、自分自身の信念を貫く事を信条として生きていれば、いつでも嘘偽りなく、自分自身の「思惑」を前提として人と向かい合う事が出来るものだと信じています。
それは時として、事前に明白となってしまう「価値観の相違」によって、初期段階から仲間となり得る相手との決別を決定付けてしまうリスクもあるでしょう。
しかし、お互いの「本音」を正しく掌握し合った上で仲間となった者同士の結束は固く、長い目で見れば「上辺だけの信頼関係」の元に結ばれた希薄で実態の疑わしい友好関係よりも、遥かに硬い絆で結ばれた、より洗練された信頼関係だけが自分自信の元へ残る事となるのです。
※ブログランキング参加中です。
投票(アイコンをクリック)にご協力頂ければ幸いです。(^^)