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天使の友人2~傷だらけの救世主~

※この記事はフィクションではありません。

(当HPへの掲載は本人の承諾を得ています)

 

 「人間」としての彼女は、現在とても重く苦しい障害の伴う難病を患っており、同時にとても貧しい生活(生活保護受給者)に身を置いています。

 

 しかし、元々彼女はとても裕福な家庭に育っており、決して生まれつき病弱だったという訳でもないようでした。
 また驚くべき事に、彼女は現在のこの不幸な境遇を「生まれてくる前に『天』において自ら意図的に計画してきた」のだと語っています。

 

 「貧しい人や難病に苦しむ人々の気持ちを理解するためには、自分自身が同じ境遇に身を置かなければならない」


 「自らの魂を成長させ霊格を向上させていくためには、敢えて厳しい試練の人生を選択して生きる必要があるのです」


 彼女はいつもこう言い、「次に生まれ変わる時も、貧しく難病に苦しむ人生を選択して生まれて来たい」と、現在も苦しみ続けている日常の中で、その強く固い信念を貫き続けているのです。

 

 私は過去、自分自身の潜在的能力の掌握と開発のために「霊的分野」の文献についても読み漁り研究した事があったため、実のところ、彼女の主張する世界観については、必ずしも「寝耳に水」というわけではありませんでした。
 彼女のように現世以外の記憶を持たない私は「死後生」についての認識を宗教の教義からではなく、臨死体験者等の証言などから固めて来ており、自分なりの独自の「死後生の概念」を持っていたのでした。

 

 私が彼女と出会い、彼女から死後の世界について聞く中で、その認識が、自分が過去に臨死体験者等の証言等から学んできたものと非常によく似ていた事に、私は大きな感銘を受けました。

 

 まず、臨死体験者の多くが生還後に「実際の神は宗教という概念には全く関心を持っていない」と証言するという調査結果に私は強い関心を抱いて来たのですが、自らを天使であるという彼女も「実際の神と宗教は全くの別物です」と断言しています。

 

 また、「人の人生の目的は『魂の成長のため』であり、その成果が定められた到達点に届くまで、人は何度でも苦難に満ちたこの世界への転生を繰り返す」ということ。


 そして、「人は生れて来る前の世界において、次の人生で経験する出来事を自らの意志で計画し、その中での人との『出会い』については、当人同士で話し合い『合意』の元で決められる」という事についても、臨死体験者の証言から得た知識と彼女の認識が一致したのです。

 

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参考記事  :『天使の友人(メニュー)

ある聖人の足跡