今日からちょうど三ヶ月間前、君は僕の前に現れた。
身も心もボロボロだった君は、自分はもう ほとんどの使命を終えた天使で、もうじき天へ還る身だと笑って言った。
僕には受け入れられない運命だった。
そんなバカげた運命、覆してしまえばいい!僕が君の運命を変えてやる!!
でも僕の力は君の病気には効かなかった。
その、君が天で決めてきた、君自身が自分に課した過酷な運命は、簡単に覆す事が出来なかった・・
僕は神様にお願いした。
君を救うことのできる力をどうか僕に貸してください。
僕は毎日泣きながら神様にそうお願いし続けて、君が持つ力と同じ力を何とか君のために使えるようになった。
あなたはもう、私と同じ力を人のために使う事ができる。
私が保証するよ。
やさしく僕の背中を押してくれたのは君だった。
今日、僕は初めて神様からお借りしたその力を君以外の人に使った。
今日を境に僕はきっと、生涯 自分の命の続く限り、その神の力で 悲しみに暮れる人々に寄り添い、希望を与え続けるだろう。
これは僕の使命だから。
神様は今日の事を知っていた。
そして君も知っていた。
たぶん、かなり前から知っていたと思うんだ。