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天使の友人7~真実を知る人々の戦い~

※この記事はフィクションではありません。

(当HPへの掲載は本人の承諾を得ています)

 

 前記事(『天使の友人5-1』)中で公開させて頂いた『教会での奇跡的な体験』の内容に違和感を持たれた方はいらっしゃらなかったでしょうか?
 実は私はN神父が語ったとされる「友人の正体」について、彼が「一神教」であるはずのキリスト教会(厳密にはカトリック教会)の神父ならば、まず有り得ない見解を平然と主張していると、彼女の過去ブログ中にそのエピソードを見つけた当初は思っていました。

 

 彼女がいつも語る「神の世界」の世界観は、一見キリスト教の世界観と似ているようで実はまるで違います。


 その違いの中でも最も大きな特性は、彼女の主張する世界では「神」という存在が複数存在するという点です。
 そして彼女は「実際の神と宗教は全くの別物」と断言し、「聖書」に関心が無いと言う決定的な理由についても「嘘が多いから・・」とキッパリ言い捨てています。

 

 しかし、そういった世界観を裏付けるような事をキリスト教会の神父が語ったとなると話は深刻です。
 そもそも本来でれば、他の信者の方々が大勢いるミサの中で、聖書の概念を根底から覆すような説教を有名な神父である、N氏のような人物が口にするはずがないのです。
 
 私がN神父に電話で問い合わせた日。彼女に自分がそれまで抱き続けて来た猜疑心についての謝罪した時、彼女は私にN神父との件について、更に深いエピソードを話してくれました。

 

 N神父は彼女と話す時は常に周囲を警戒し、誰にも聞かれない状況を確保した上でコミュニケーションを取っていたそうです。
 そして、知らない人から彼女のことを誰かと尋ねられると「分からない」と言い、彼女に対しては「偉大な神になればなるほど、身柄は隠さなければいけません」と教えてくれたそうです。

 

 彼女は現在も尚、意識の中において常に「悪」との戦いを続けているのですが、そういった概念はN神父にもあったようで、彼は「宗教」という「表向きの神の世界」とは異なる「真実の世界」を知る存在であり、それゆえに社会の何気ない人間関係の中にまで侵入している「悪」の存在についても認識できる人であったようです。

 

 N神父はやがて、ご栄転で現在お勤めの教会のある土地へ異動される事となるのですが、その直前に彼女に対して衝撃的な事実を告げて旅立って行ったそうです。(その内容については公表の承諾を彼女へ打診していないので今回は一応伏せておきます)

 

 N神父の件とは直接関係いの無い話題にはなりますが、宗教家であるにも関わらず「臨死体験」をされた人が、生還後に「宗教」の世界観について否定的になるといったような話を、実は私は彼女と出会う以前から知っていました。
 私は過去、ヒーラーとしての自分自身のスキル・アップのために、様々な発想のトレーニングや学習をしてきているのですが、臨死体験から生還した人々が証言する「死後の世界」について書かれた文献等には、特に関心を持って学んで来ていたため、彼女と出会う以前から彼女の話にかなり近い概念を持っていたのです。

 

 私が15年ほど前に読んだ書籍に、ある宗教の有力者が臨死体験をして、生還後に語った事について書かれた文献がありました。
 その体験談によると、「自分は臨死体験を通して、実際の神が宗教や流派等の違いに何の関心も持っていない事を知った。しかし、今自分の周囲の者にそんな話でもしようものなら、大騒ぎする者たちが大勢いる。」とのことでした。

 

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