【支援の趣旨】
~ 以下本文 ~
私はそれまでも貧しい人々を想い、この世の中の社会的弱者への偏見等にもずっと心悩ませる半生を送り続けて来た訳ですが、そんな数年前のある日、あるきっかけから地元の有名なカトリック教会のミサに参加する機会がありました。
ミサが終わった後、当時その教会で大司教を勤めていらっしゃったアメリカ人の神父様が私に話し掛けて来ました。
「ずっと見ていました。あなたは神の子ですね?」
「あなたが今背負われている苦しみはもの凄いもので、私は心の中から泣いてしまいました。」
神父様はそう語ると、片言の日本語で私にこう言いました。
「あなたは私よりも神に近く、私よりも偉大な神の力をお持ちであるとお見受けしました。」
「どうか私たちと共に渡米し、宣教活動に加わっていただけませんか?」
神父様は私に、さらに具体的にこうお話しを続けられました。
「渡米に掛かる費用や、あなたの今後の生活に必要となる金銭面での負担は、すべてこちら側で賄わせていただきます。」
「あなたには今後、私たちと共に世界各国を巡っていただき、世界中の多くの人々へ『神』の存在を伝え続け、将来的(私の死後)には、私の後継者として『大司教』の地位へ就いていただきたいのです。」
神父様の私へのお話の要点は以上のようなものでした。
私は神父様へ以下のように回答しました。
「私は決して『宗教』を信仰する人々を否定までしている訳ではありませんが、自分自身は生涯無宗教であることを望んでいるため、特定の団体へ入信しての活動には加われません。」
「また、金銭面の支援と、社会的な地位を保証していただけるというご厚意までお断りさせていただく理由については、それが満たされる事を『私自身が望んではいない』ためであるとご理解ください。」
「私が現在『人』としてこの世界に転生して来ている目的は、この世界において、心身共に最も貧しく苦しい境遇にある人々と『同じ痛みを背負い続けること』でしか理解し得ない『社会的弱者たちの気持ちを理解し寄り添い続けること』にあるためなのです。」と。
その著名な神父様からの「大司教への道」のご指南は、こういったやり取りによって白紙となり現在へ至っている訳ですが、その件を通してしばらくの間親交のあった神父様は、本来、男性が一般的である大司教を慣例を覆してまで女性である私に勧めた動機については、以下のような想いを語られていました。
「今、地球は『天国』から離れようとしている。それは『神』の存在を信じなくなって来ている地球の人間たちに対し『天』の方が見切りを付けようとしているためであり、それを回避するためには、もはや人々を導く宣教活動の形に『慣例』など追求している場合ではない。」からであると。
しかし、その事実については、神父様と出会う以前から私自身も重々承知していた事であり、私は、現在の地球がそういった状況にあるからこそ、この地球上へ転生して来る前から心に強く決めていた「救世主」としての生き方を今も貫いて生きているのです。
私は、この地球上に神様を信じる人々が居る限り、精一杯その人たちのために自分に出来る事をしたいと思っています。
ありがとうございました。